La Civiltà Cattolica

La Civiltà Cattolica
日本版
(公財)角川文化振興財団バチカンプロジェクトから刊行!
ローマで発行された最古のカトリックジャーナルが史上初、日本版で刊行されます。

La Civiltà Cattolicaについて

La Civiltà Cattolica(ラ・チビルタ・カットリカ)は、ヨーロッパの激動の時代に教皇ピオ9世の勅令によってイエズス会が開始した出版プロジェクトで、カトリック定期刊行物の中でも最古のものの一つです。

このほど、日本とバチカンの交流の歴史を明らかにしようという角川文化振興財団の「バチカンと日本100年プロジェクト」の一環として日本版を新しく創刊することにいたしました。 ローマ教皇庁の思想、政策を理解する道しるべとして、全世界のカトリック教徒から注目されているLa Civiltà Cattolicaの日本版の発行は、バチカンと日本の関係をより強固にすることは間違いありません。

記事はすべてイエズス会のメンバーによって執筆され、公開前にバチカン国務省の職員の承認を得ています。現在イタリア語、英語、フランス語、中国語、韓国語で発行されています。
この数多くの記事の中から、興味深いものを厳選し、2021年4月より、隔月でお届けしてまいります。

日本版発行に寄せて

LA CIVILTÀ CATTOLICA
歴史とともに歩む雑誌
In occasione del lancio dell'edizione giapponese
La Civiltà Cattolica
Una rivista che cammina con la storia

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編集長 アントニオ・スパダーロ
Antonio Spadaro S.I., direttore

1850年に創刊された「ラ・チビルタ・カットリカ」は、コミュニケーションの方法だけでなく、その意味さえも変化してきたこの数十年の時代を歩んできた雑誌です。ソーシャルネットワークや新しいデジタル技術が深く根付いた現在、コミュニケーションとは「情報を伝える」というよりも、他の見解や考えを「共有する」ことを意味しています。その結果、知的、道徳的、精神的経験を共有するようなメッセージが誌面から伝わることが大切です。
「ラ・チビルタ・カットリカ」が読者の皆さんに提供したいのは、キリスト教信仰によって明らかになった知的経験、我々の時代の文化、社会、経済、政治など生活に深く結びついている知的経験を共有することです。特に、カトリック世界だけでなく、広く世界と積極的に関わり、信頼のおける情報を得たいと望むすべての人と、知見を共有することを目指しています。その架け橋となること、すなわち教会のために世界を、世界のために教会を再解釈し、自由な会話に貢献することこそが、本誌の目指すところです。そのため、本誌の中にはオリジナルの分析や研究のみならず、読者の知性や心に語りかけ、彼らの選択を促すような見解も含まれています。

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本誌が提供する文化的見解は、創刊以来常に教皇庁の考えと一致しており、それは、1866年2月12日のピウス9世の勅令 Gravissimum supremi によって明示されている通りです。その当時から本誌は、教会、とりわけ教皇の普遍的な任務に奉仕することを目的としてきました。この「教皇や教皇庁との特別なつながり」に関して、現教皇フランシスコは、本誌の「本質的な特徴」であり、「雑誌としては唯一」のものであると述べています。(2013年6月14日、「ラ・チビルタ・カットリカ」の著者への演説において)
「ラ・チビルタ・カットリカ」の特殊性は、本誌の掲載論文がすべてイエズス会士によって書かれているという点にあります。我々の宝は、イエズス会の創始者であるイグナチオ・デ・ロヨラの精神性です。それは世界における神の存在を探究しようとする勤勉かつ好奇心に富んだ、人文主義的精神であり、まさにその精神が歴史の中で聖人や知識人、科学者や教育者を育んできました。
我々の主な課題は、「我々の時代の期待や希望、喜びを集めて表現したり、福音の光のもとで現実を解釈するための要素を提供しうる」ような対話の架け橋を作ることです。ここから芸術、科学、政治、経済、社会生活など知のすべての分野にわたる研究が生まれてくるのです。

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現在では、これまで以上に、国際性が強調されています。文化に関する雑誌も、ある特定の国によって特徴づけられることが近年はますます少なくなってきました。今日、現実を理解するためには、広く複数の視野を持つことが必要となっています。本誌に掲載される論文の著者は、すべてイエズス会士ではありますが、ここ数年は各大陸のより様々な国にわたっています。こうして、「ラ・チビルタ・カットリカ」も、より一層国際性を増してきました。
またこのことは、様々な言語の読者に対して本誌を提供する必要性も意味します。「ラ・チビルタ・カットリカ」は現在、イタリア語、英語、フランス語、スペイン語、中国語、韓国語で出版されています。このたび、日本とバチカンの交流の歴史を明らかにしようという角川文化振興財団の「バチカンと日本100年プロジェクト」の一環として、日本版を出版するという提案は私たちにとって大変喜ばしいことでした。この多言語性は、本誌のアイデンティティー自体をも変えることになるでしょう。なぜなら多言語の読者を持つことによって、他の国や文化からの要請が以前よりも一層本誌の核となるからです。世界中に派遣されている教皇庁の大使とともに各国に送られていることもまた、本誌の強い国際性を示しています。

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「ラ・チビルタ・カットリカ」はその伝統と性質から、「優れた」文化報道としての側面も有しています。テーマに対するアプローチ方法や、平易な文章表現から、特定の研究分野の専門家ではない人でもアクセスできる情報源であるように努めています。言葉やテーマ(政治から歴史、文学から心理学、映画から経済、哲学から神学、習慣から科学に至るまでなど……)に対する広いアプローチは、いまの時代に本誌がとりわけ適していることを示し ています。現代生活の複雑さや細分化は、断片化された知の全体像を理解し、再構築する努力を求めています。
「ラ・チビルタ・カットリカ」を日本の読者にゆだねる上で、私は、イエズス会が深く関わった日本におけるキリスト教の歴史、教皇庁との78年間にわたる関係、そして教皇フランシスコの日本への訪問について思いを馳せました。2019年の、まさにこの教皇の訪日の機会に、本誌の日本版の構想が生まれたのです。
私たちの雑誌の中で1851年に述べられた次の言葉は、現在にも十分あてはまるものと言えるでしょう──「著者と読者の間には、思考や友好的感情、時にはひそかな親密感ともいえる ような濃密なコミュニケーションが行き交うものです。特に一方の誠実さと、他方の信頼のもとになされる場合には、それがより強固なものになることを実感できるでしょう」

Antonio Spadaro S.I.

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公益財団法人 角川文化振興財団
〒359-0023 埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3角川武蔵野ミュージアム内
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